AFTER HOURS SESSION

Nari

 

- 今回のAHSへの参加、ありがとうございました。今回のミックスのアイデアやテーマがあれば聞かせていただけますか?

はい。今回4月にLarry Heardの来日が決まって、 それに僕ら(CYK)も携わらせてもらうので、Larry Heardの曲もかけましたし、その周辺とか、そういう雰囲気を醸し出せたらなと。

あとあまり普段昼間とかやることがないので、ちょっと緩くて聞きやすい感じになりました。

 

 

- 新しい音楽を探すときに、どんな方法で探していますか? 

う〜ん。レコ屋のサイト見ながら新譜情報見たりとか、あとはバンドキャンプがやっぱり最近は多いですね。その2軸で探します。

  

- 実店舗に行って探したりはしますか?

近所の下北のユニオンとかは、ふらっと行ったりしますが...。いや、でもあんまりないですね。




- (新しい音楽を探すときに)SpotifyとかAppleMusicとかも使いますか?
 

聴きますけど、でもディグる感じで聴かないですね。ディグる時はもうレコ屋のサイトか、バンドキャンプって感じですね。


 - DJ活動以外でクリエイティビティを刺激するものってありますかね。 

DJ活動以外かあ...。意図的にやってるわけじゃないけど、結構、去年ぐらいからDJとかじゃないライブの演奏を聴きに行くみたいなことはしていて。それこそこの前、ジャネット・ジャクソンのライブに行ってすごく刺激になって。なんかエンターテインメント的な、やっぱステージ上の振る舞いが全然違うじゃないですか。DJもステージに立つ人間である以上見習いたいなと思っています。

 

- そうだったんですね!今日見ていて、とても華があるプレイだなと感じました! 

はい(笑)。そこの動きとかはパートナーの奥さんからのフィードバックもあります。ダンスをやってた人だから、「その動き方なんか変」「あんま 乗れないかもそれ」みたいなこととかをパーティ終わりに言われて。別にDJとかやってた人じゃないからこそ、なんかすごいフラットな意見をもらったりします。実際、確かにそうかも、みたいに思って。

- AHSは、キャリアの浅いDJの方々にもどんどん出てもらいたいと思っていて、そういった人やこれからDJを始めたいといった人達に何かアドバイスはありますか? 

うわ、むずいっすね。なんだろう? CYKに来てくれる人とか、割とレコードでやりたいみたいなこだわりある人結構いるんすよ。なんすかね、練習するしかないんで。
 

- もう数をこなす?

うん。現場とかでは別にいいんで。って、そう、自分もだけど。

 

- ご自身がDJを始められた時はどうだったんですか?きっかけとかは?

 BOILER ROOMのほんとに初期のDisclosureとSkreamのbtbセットを見て、 うわやりてえみたいな、なんかこれがハウスだー!みたいな感じで、DJしたくなって。大学で東京に来てsolfaとかでやってましたね。それが2013年頃だからもう10年くらいか。

- 地元(北海道)に洋楽聴いてる友達っていましたか? 

あんまりなかったですよね。でも、それで言うと、父親がジャズドラマーでうちには洋楽はあったけど、でもあんまかかってはいなかった。それがもう自分の趣味だみたいな。気づいたら、あ、父さんこんないいもの聞いてたんだみたいな。ちゃんと、能動的に洋楽を聴いたのはマイケル・ジャクソンが死んだ時ですかね? 2009年?

- 最後なんですけど、今年これからの活動を教えてください。
 
ちょうど決まったのがあって、6月7日にまさかのCircusでCYKのパーティーをやるんですけど(※現在は終了)、メンバーのNaoki Takebayashiの誕生日で、俺が8日が誕生日で、ゲストがずっと俺らの初期から大好きだったKornel KovacsていうスウェーデンのStudio Barnhusっていうレーベルのアーティストっていう最高のパーティーがあるので。まずはそれで。年内でも3つぐらいは結構ドンドンドンと(パーティーが)あるので、まだ決まってないのも多いんですけど、楽しみにしといてください。

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Nari(CYK)

2013年より東京を拠点に活動開始。
東京ハウス・カルチャーの特異点として飛躍目覚ましいコレクティブ『CYK』の一翼を担う。

CYKとしてMall Grab、Baba Stilz、Ross From Friends、Avaron Emerson etc…といった気鋭の招来を行うほか、国内各地の同世代DJとの共演をオーガナイズするなど数々の熱狂的パーティを産み出してきた。

シーンにおける鏑矢となったRainbow Disco Club 2021でのアクトや同年驚異的盛況を見せたCYK 5th Anniversary の記憶も冷めやらぬ中、立て続けに提示されたRainbow Disco Club 2022・Fujirock’22・タイのWonderfruit Festival’22等でのパフォーマンスを経て、世代の牽引役としてその足場を加速度的に盤石とさせている。

単独では「広義のハウス」の概念のもとHouse, Disco, Soul, Breaks, UK, Techno等を縦断するユーティリティなスタイルでJames Blake主催「1-800 DINOSAUR」や世界的フェスティバル「rural」へ出演。22年7月にはDJ Nobu主催『Future Terror』20周年パーティにてその一員としてパフォーマンスを行った他、2024年にはRush Hourを運営するAntalとの2マンショーは会場が入場規制となるほどの大成功を納めた。

「広義」を肯定する中でマニアを含めあらゆる種の聴衆の手を握り返すプレイスタイルにより土地を超え信頼を獲得するに至っている。

その他の活動としては、Noods Radio,NTS Radio,Rinse FM,Seoul Community Radio等へのMIX提供に加え、自身で運営するCYK TOKYO RADIOでは主にディレクションを行い、国内外問わずアップカミングなアーティストをコンスタントに日本のクラブシーンに紹介している。