AFTER HOURS SESSION

Kirollus

- 今回のミックスに込めた思いやアイデアについて、お聞かせいただけますでしょうか?

最初は、東京とマニラのギグ用に持ってきたレコードを使おうと思っていたんですが、Ella Recordsでレコードを掘っているうちに「ここにはいいレコードがたくさんあるし、お店のレコードだけでミックスが作れるんじゃないか」と思って。それで、自然とそういう流れになったんです。


- ミックスを作成する際のご自身のアプローチ方法について教えてください。

普段ミックスを作るときは、一つの旅のような流れを意識しているんですが、今回も最初はチルな雰囲気から始めて、最後はクラブのピークタイムでかけるようなレコードで締めました。

- 新しい音楽を探す際に、どのような方法を好んでいますか?まだ実際にレコード店で音楽を探すのを楽しんでいますか、それともオンラインでの購入を好むようになりましたか?

東京でのディギングは、これまでで一番楽しいレコード探しの体験でした。品揃えの充実度、価格の良さ、そしてショップ同士の距離の近さに驚きましたね。

僕はロンドンに住んでいるんですが、こっちのディギングはその真逆です。確かにセレクションは悪くないけれど、正直なところ、今の自分にとってはそこまで掘る価値がないと感じることが多くて。というのも、ストリートでよく見かけるような定番のレコードはすでにかなり持っているので、以前ほどレコード掘りに熱を入れることはなくなりました。その分、オンラインディギングも楽しんでいます。今ではコレクションが5,000枚くらいになったので、昔のように必死に探すというよりは、レコードのほうから自然と自分の元にやってくるのを待つ感覚ですね。

- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?

プロダクションやDJを始める前は、美術、特に絵画にハマっていました。11歳の頃から音楽は自分の人生にとって大きな存在だったんですが、単なるリスナーの枠を超えて、自分でも作るようになった瞬間から、気づけば音楽にどっぷり飲み込まれていましたね(笑)。


- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?

純粋に音楽が好きだからこそやるべきだと思います。シーンに新しくてポジティブな何かをもたらし、人々の人生に価値を加えることを意識すれば、いずれ自然と自分にも良い流れが巡ってくるはずです。

- 2025年(年内)は、どのような計画がありますか?

自分のレコードを世界中でシェアし続けることですね。今年は初めて訪れる国や都市がたくさんあるので、とても楽しみにしています。

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Kirollus

Kirollusの最大の強みは観客を音楽の旅に誘い、ダンスフロアを一体化させる点にある。
何より音楽を愛し人の心を動かすと信じている彼のユニークなセレクトがオーディエンスを感動させている。 あなたが彼を一眼見れば、ターンテーブルの後ろに見えるハツラツとした姿はピュアなフロアの観客との結びつきによって生じていると確信するに違いない。
彼のソウルとグルーヴに深く根ざしたオールヴァイナルセットは、イングランド南部の海辺の街、ホヴのUptight Recordsでの8年に及ぶ勤務と、まだ見ぬ音楽への探求心によって培われている。
Kirollusはその年齢からは想像できないような音楽に対する豊富な見識を持ち、自分や音楽に忠実でありながらも幅広い人気を獲得している。
彼が主宰するGroove Anthologyは音楽とダンスを通じて人々をつなげるという彼の愛の結晶であり、多くの知られざる優れたD Jをフックアップすることを目標としている。
この12ヶ月間、Kirollusはイギリス全土のフェスティバルへの出演や、イタリア、オランダをはじめとするヨーロッパの各地でのヘッドライニングを果たしたほか、ジュネーブではデトロイトのレジェンド・Marcellus PittmanとのダイナミックなB2Bを披露した。