AFTER HOURS SESSION

Mr. Disco Kid

- 今回のミックスに込めた思いやアイデアについて、お聞かせいただけますでしょうか?

音楽的な要素とクラブサウンドの両立を心がけました。 しっかり音楽的理論に基づいて作られた作品からクラブミュージックという情報量が減り 世界観をつくる音楽へ移り変わる事を意識しました。 例えばSOUL ,JAZZ ,ROCKのような音楽的に完成された楽曲を楽しむようなリスナーの方には、クラブミュージックのように非日常の世界観に没入させるような楽曲の魅力も知ってもらいですし、 クラブファンにはクラブミュージックは元々JAZZ やクラシックなどの楽譜を書いて作られる音楽の歴史から成り立っていると知ってもらい、共通項を見出してもらえると嬉しいです。
 


- ミックスを作成する際のご自身のアプローチ方法について教えてください。

先ず最初から最後まで何度も楽曲をしっかり聴き込み その楽曲がリリースされた時代背景、 地域、関わった人間を知り、製作者が聞き手に 何を伝えたかったのかを自分なりに考察し  組み立て方を考えます。
 


- 新しい音楽を探す際に、どのような方法を好んでいますか?まだ実際にレコード店で音楽を探すのを楽しんでいますか、それともオンラインでの購入を好むようになりましたか?

レコード屋に行って知らない音楽を見つけるのも好きだし、 ネットに情報が無いものやdiscogsのデータベースに載っていないものは原産国のローカルのディーラーから買ったり、 コレクターのレコードコレクションを買ったりします。

 


- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?

ピアノの練習をしたり楽譜を読んだりして 音楽を知る事、本や文献を読んで音楽の歴史を知る事。 筋トレや食事制限などのフィジカルな事。 ラグジュアリーファッション、 ヴィンテージのトライバルアクセサリーなど からもインスパイアを得ます。
 


- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?

できるだけ遠回りをする事と、歴史を学ぶことです。 失敗を恐れないで自分の信じた音楽を表現し続けてほしい。  何事もそうですが価値がある事を成し遂げるには時間がかかるという事を覚えているとゆっくりじっくり向かいあえると思います。 そして楽曲を作ったアーティストの想いを大事に、楽曲を大切に扱う事をいつまでも忘れないでほしい。
 


- 2024年は、どのような計画を立てていますか?

沢山のトライ&エラーを繰り返し続け 昨日の自分と比べて1mmでも成長し続ける事それを365日繰り返し続ける。

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Mr. Disco Kid

10代半ば、ヒップホップを入り口にDJ活動をスタート。 その後、ディスコやソウル、レアグルーヴ等のVintage Recordへ傾倒していく過程で、楽曲の魅力を最大限に伝えることを目的としたプレイスタイルへ移行。同時に、UNKNOWN且つハイクオリティな音楽を追い求め、単身で海外でのレコードの買い付けを始める。レコードへの愛や探究心が縁を結び、世界中のコレクターやDJ アーティスト (TUXEDO , Giles Peterson , ANTAL 等)からその審美性や知識、情熱を信頼され取引を直談判されるようになる。 2018年にはイギリス、欧州各国から錚々たる DJ陣が出演するStockholm Soul Weekenderへ初の日本人ゲストDJとして出演。【再現性に捉われず“オーディエンスとの一期一会を大事に”最高の音楽体験を提供する】という自身が追求し続けてきた矜持の下、披露したプレイにDJ陣、オーディエンスから熱い賞賛を受ける。 以降もNTS Radio Showへのミックス提供等、海外とのコネクションを軸に活動。2022年の恵比寿LIQUIDROOMで行われた小袋成彬とMelodies InternationalのツアーでのDJプレイも記憶に新しい。近年は東京に拠点に移し、DJ BAR Bridge新宿にてレジテントを務め 第4 水曜日 7時間ソロセットを行なっている。 DJとレコードディーラー。オーバーグラウンドとアンダーグラウンド。それぞれの価値観を超え、包括した独特のフィルターと音楽への尽きぬ愛を持って、まだ誰も知らない新しい音、新しい解釈を日々探求、提案し続けている。