- 今回のミックスに込めた思いやアイデアについて、お聞かせいただけますでしょうか?
このミックスは、まだ録音したりライブでプレイしたことがないものなんです。ダブやディープ・グルーヴを中心にセレクトしました。e&sのミキサーが、その曲線のうねりを生き生きと引き出してくれるんですよ!
- ミックスを作成する際のご自身のアプローチ方法について教えてください。
僕はいつも、ミックスごとに違うものを録るように心がけていますし、新しいオーディエンスに向けてプレイしたいと思っています。ダンスフロアを意識しないで録音するのも結構好きで、そういうときはむしろ「家で聴くためのミックス」になるんです。
- 今回は日本でのDJツアーの一貫としてAFTER HOURS SESSIONに出演してくれましたが、日本でツアーを行うのはこれで何回目ですか?
僕は毎年休暇で日本に来ています。最初に来たのは2023年で、東京のMitsukiでプレイしました。2024年には、東京のMitsukiとWomb、大阪のAreaでプレイしました。今年は東京のMitsukiと大阪のBar Inc.に出演しました。
- あなたが拠点とするオーストラリア(メルボルン)のクラブミュージックシーンについて教えてください。
メルボルンのクラブシーンは、音楽的にも客層的にもとても多様です。誰にでも居場所があり、音楽やアーティスト、イベントが健全に成長できる環境だと思います。
- では、あなたの生まれ故郷であるインドネシア(ジャカルタ)のクラブシーンはどうでしょう?
ジャカルタのクラブシーンは最高です! インドネシア全土やアジア各地としっかりつながっていて、大都市らしくとても活気がありスタイリッシュな雰囲気があります。
- それらと比べて、日本のクラブシーンにはどんな特徴や魅力があると思いますか?
機材のセットアップとサウンドシステム!日本は本当に本気ですね。今回日本で3か所でプレイしましたが、すべての会場にロータリーミキサーがあったんです。それだけ日本が機材や音にこだわっているということ。さらに、日本製の楽器やターンテーブルが持つ深いルーツもあり、日本のシーンを学ぶのはいつも楽しいです。
- 日本のクラブやDJとの関係性はどのように築いていったのですか?
僕の大切な友人、Tokyo Love Hotel(メルボルン)のManatoとKazuma Onishiが日本のアーティストを招いたのが、すべての始まりでした!
- あなたが海外を訪れる際、その地でDJとしてのキャリアを形成するために意識的に行っていることや努力していることはありますか?
レコードショップを訪れて、ローカルのアーティストやレーベルを知ることですね。いつもクラブやバーにも足を運んで、その土地のシーンを感じ取るようにしています。
- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?
バランスの取れた生活を維持すること、よく眠ること、しっかり食べること、運動すること――これらが創造的なエネルギーを保つのに本当に役立っています。電子音楽のシーンからも時々距離を置くようにしています。読書をしたり、映画に行ったり、バスケットボールをするのも楽しみのひとつです。
- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?
形にとらわれず、新しいものに対して柔軟であること。常に技術を学ぶ姿勢を持つこと。
- 2025年は、どのような計画がありますか?
オーストラリアはもうすぐ夏なので、いくつかの国際アーティストを迎えつつ、あちこちでDJもする予定です。