AFTER HOURS SESSION

HAPPFAT -Blend & Far with town- SSW, BRAZIL, SOUL BASED MIX-

- 今回のミックスに込めた思いやアイデアについて教えてください。

昼下がりにELLA RECORDSに買い物に来る事が多くて、その時に窓から差し込む日差しがすごく気持ちよく、いい空気感をしているのが気に入ってる部分の一つで。西原緑道の木漏れ陽とか、幡ヶ谷という街自体のテンポや並ぶお店なども僕は好きなので、そうやってELLA RECORDSを訪れる時の気持ちいいムードに自分の考える多幸感や楽しさをDJセットで寄り添うというイメージで1時間やってみました。

 

- 普段DJミックスをする際のご自身のアプローチ方法について教えてください。

僕の中には、海や自然を温度を通して逃避行というか「行ったことのないあの島に誘う」というようなユートピア的なテーマがいつも大きい部分にあって、今回のミックスの中もそうですが、場所やコンセプトや時間やジャンル等にそういったテンションを織り交ぜていきます。僕は、DJによってムードや色、景色や即興でその時に表現したいワンシーンを描きたいという意識が強くやっていて、ジャンルは縛られる現場以外はあまりせず、自分という全体像の中で、その時その時の景色やコンセプトに合わせて選盤しているという感じです。


- 今回は何枚くらいレコードを用意してきてくれましたか?
LPが約20枚、7インチが約30枚です。


- まさにジャンルレスな選曲でしたが、どんな国の音楽をプレイしましたか?

国は、USのものとブラジル音楽を多くしつつ、アジア音楽なども多少織り交ぜました。


- 刺激的なカットインを続々織り交ぜながらのセットでしたが、今回あらかじめ仕込んできた部分の割合は全体のどのくらいですか?

僕はDJセットの流れを事前に決め込んだりはあまりしない方で、今回も自分の鉄板の流れやつなぎというのは少しでした。普段色んなシチュエーションでやらさせて頂いてますが、びっくりする時がある位にプレイ中に発見したり瞬間的に思いつくことが少なくはないです。
多い時は全体の半分を占めることもあります。
僕の鉄板のつなぎで今回したのは、Sanchez版「Hey Jude」からDJ Nu-Mark版「Imagine」へのThe Beatles繋がりの早つなぎ。
もうひとつは、ソウルの名曲「Jolie」のLatimoreバージョンをイントロだけ流して、すぐブラジルのArthur Verocai「Bis」にカットインするというものです。
どちらも割とよくやるんですが、今回は流れで4曲続けてやっちゃいました。


- 他に今日のセットでキーになったトラックや、絶対にかけたかったものはありますか?
僕は、どこに行っても「この場所で今あの曲がかかっていたら」みたいな事をよく想像してしまうんです。ELLA RECORDSにはちょくちょく来させていただいてるので、イメージは割と浮かんでいて、Nina Simoneの「I Put A Spell On You」を今回のMIXの真ん中に置きたいという思いは割と最初からあった。ジャズバラードでいわゆるダンスミュージックではなく、今回の物語の真ん中にこれを据えたいというのは僕の中ではキーの1つでした。
あとは、エンディングの一曲前にかけたWally Badarouの「Preachin'」。大好きな曲で、いいパーティや、いい景色、いいシチュエーションになった時は、大体これをラストにプレイしたくなるんです。
ていうか、正直これかけた時にその場にいる人達を見ると、自分がかよって感じですが涙が出そうになるんです。
最高!

 

- レコードでDJをやることの魅力はどんなところにあると思いますか?

他のフォーマットもそれぞれ魅力を自分的に感じるところがあるんですが、レコードはより想像、感度、感情、からダイレクトに手に伝わってその手で様々な触り方になりそのまま音に出ている事に、僕は魅力を感じます。人間味というか。
アーティストが作った音楽に敬意を払い、どうそれを更に昇華したり表情を変えるかに、レコードが自分は細かく沢山可能性を感じたりします。


- レコードでDJをする際に拘っているポイントはありますか?

レコードでDJする際の拘りっていうのは言ってまでは特にないかもしれません。
機材は割と好みなのが見つかれば頻繁に変えたりしてなく長く同じのを買い替えてます。
先ずその機材の特徴などとハマっていくまでも時間がかかるとも思ったりします。


- HAPFFATさんは小学5年生でDJを始め、今年でDJ歴30年目という稀有なキャリアをお持ちです。そんなご自身の30年間を振り返ってみて、若くしてDJを始めてよかったと思う点はありますか? 逆に、経験を積んでみて、あるいは年齢を重ねてみて初めて見えてきた景色というのはありますか?

1997年から触れて少しして小学5年の時に人前でDJをし始めたのですが、今でも語り継がれ残っているかっこいいものが沢山ある凄い時代でしてそこの中で"始める"(ハードルが高い)事が出来たのは今の自分としても凄く良かったです。
自分の備忘録?として冊子とか作って持っておこうかなとか思ったりもします歳を重ねていき最近笑  面白い事沢山ありました本当。(どなたか話相手になってください笑)
先ずシンプルに生活に音楽、DJが無い自分が想像してもありえないと今は思えています。
当たり前じゃなくて、好きで気づいたらそんな経ってたかって感じで、やり始めて色んな人の内容にもよりますが、直ぐに無いと困るとか自分は思わなかったです。
けど、いつの間にか沢山してきていて、その中に沢山また見えるもの見えないもの色んなものに出会って、また次こうしたいってなってまたやる、沢山出会えさせてもらえていて虜になれています。まだまだ今楽しくなってますずっと。
沢山DJをする事を楽しむと、もう増え過ぎてずっと楽しく色んな事を体感したく追いかけてます。


- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?

旅。
海に行く事。
バンド、弾き語りライブや作家さんの個展や作品を見に行く。
おいしいご飯。


- DJに必要なマインドセットは?

好きな気持ち。


- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々(特に若い方)に向けて、何かアドバイスはありますか?

良い曲をプレイするのだけではない、何よりDJはそれらを変えていける、化かせる、魅力ある行為なのでいっぱい触って楽しみましょう。


- 2026年はどのような計画がありますか?

楽曲制作も合わせて進行中です。7インチシングルに、ミニアルバムを目標にしています。
そちらも是非聴いてみてください。DJは色々なシチュエーションで今年も国や町問わず旅をするようにしていきたいし、しばらく自分が好き、やりがいを感じたりしている一つの、音楽以外の色んな表現されている方との共作を今年も沢山創りたいです。

 

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HAPPFAT

DJ/プロデューサー
1998年に活動を始め、生まれ育った愛する海や水辺を背景に感じられる独自の世界観のライブ的プレイスタイルで国内外、多種多様問わず活動。
リリース作品のシリーズタイトル MELTは、某外資系レコードCDショップでMIX CDチャート一位を多数獲得。
台湾のDJ MIXプラットフォームTOHA RADIOへMIXの提供など、配信や作品を現場と少し違う見せ方で独自のスタイルを広く展開していく。
アパレル、飲食店等とのコラボレーション商品制作や選曲プロデュース等いくつか手がける。
楽曲は地元の瀬戸内海の穏やかな波のよう、マイペースにリリース。
今日もどこかの町や自然で、ムードを創る。
HOBO主宰,COOL RUNNINGS,SOM TAM CLUB,東西相會,kokua salon メンバー。