- 今回のミックスにはどんなアイデアや思いを込めましたか?
昔から愛聴しているデトロイトやシカゴのディープハウスを交えつつ、自身のルーツのひとつでもあるジャズのエッセンスを感じられる選曲を意識して90'sから近年の新譜まで幅広くセレクトしました。ずっと変わらず根底にある自分のDJとしての軸が垣間見えるミックスになったように思います。午前中の陽の差す時間帯、温もりのあるウッディな店内での撮影ということであたたかく心地のよいサウンドスケープにしたかったということもあります。
- ミックスを作成する際のご自身のアプローチ方法について教えてください。
ひとつのシーンを切り取ったような、例えばその日の天気や気候でもいいですし昨日観た映画や聴いた音楽、友人との何気ない会話、最近感動したパーティの思い出や発見したレコードだったり、その時々の自分の感情的な部分や思い描いた情景からミックス構成の足がかりを得ることが多いです。特にオープニングの一曲目はいつもそのミックスにとって象徴的で印象に残るものにしています。それからもう一曲、オープニングからのストーリーを繋ぐそのミックスのキーとなる曲を入れるようにしています。
- LilyさんはELLA RECORDSのショップスタッフでもあります。普段自分が働いてるお店でDJをやるのはどんな気分でしたか?
毎日通っている場所がちょっと特別な場所に変わったような不思議な気持ちでしたが、見慣れている景色ということもあり始まる前は少し緊張しながらもすぐに切り替えてリラックスしながらプレイできたと思います。
この企画自体いつも自分はサポートする側として現場に入らせていただいていたので、ちょっと気恥ずかしい感じはありました。笑
- レコードショップで働いていることが自身のDJ活動にフィードバックされることはありますか? あるとすれば、それはどんなポイントか具体的に教えてください。
やはりレコードに常に触れる仕事をしていると日々インプットできることが無限にあります。特にELLAではオールジャンルを扱っているので幅広い音楽やアーティストに毎日出逢えることで、自分がDJをする際にはジャンルの垣根を取り払って自由なアイディアを引き出す糸口になっています。必然的に知識量もどんどん増えるのでそこからまた自分の好み、情報を探っていく、ということが日々のルーティンとして組み込まれていく感じです。
- Lilyさんは普段から貪欲に色んなジャンルの音楽をディグしていますが、DJでは、今回のようなハウスセット以外にどんなジャンルやスタイルを得意としていますか?
ソウル/ファンクやディスコ、ジャズ、テクノなどさまざまです。ラテン、ブラジル、アフロ、辺境グルーヴなんかも織り交ぜたり、旅をするような感覚で毎現場やらせてもらっています。
- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?
映画や本といった自分の、未だ知らない土地や人と出会うときのワクワク感や興奮は何にも変え難いです。
- あなたにとって、DJとして大切なマインドとはどんなものですか?
音楽への愛情が全てです!DJは既存の楽曲を使って自己表現をしていくので、そのアーティストと楽曲への敬意、いかに愛情を持って理解を深めていけるかは大切なマインドとして常に心に留めています。
- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?
日夜いろんな現場に足を運んで、それぞれの人の想いが込められている箱そのものの歴史やサウンドシステム、ブース機材、パーティ、コミュニケーション、全身で体感して楽しんでもらうのが一番かと思います。
隣のダンサーとお酒を飲み交わし、足が棒になるまで踊って、素晴らしい音楽に涙して最後は笑顔で帰路に着く、最高です。
- 年末から2026年にかけては、どのような計画がありますか?
来年2026年の春ごろからカナダに一年移住するので、DJ活動をしながら今はその準備を進めています。どんな旅になるのか、今からとても楽しみです!
それと前々からずっとカセットテープMIXをフィジカルリリースしようと思っていたので、出国前には完成させたいと思っています。楽しみにしていただけたら嬉しいです。