AFTER HOURS SESSION

Matteo Floris

- 今回のミックスに込めた思いやアイデアについて、お聞かせいただけますでしょうか?

基本的に、自分の持ち味やずっと愛してきたものを表現しています。ハウスミュージックやブレイクビーツが中心で、グルーヴ感のある楽曲がメインです。豊かなドラムラインやしっかりしたリズムに、少しメロディやハーモニーが交じり合うようなスタイルですね。

今回はインストアセッションで、クラブのピークタイムのような場面ではないため、この場所に合うように、深みのある音や温かみのある雰囲気も取り入れてミックスを仕上げました。

- ミックスを作成する際のご自身のアプローチ方法について教えてください。

普段からあまり「事前準備」をしすぎることはありません。もちろん、バッグに入れるレコードは選びますが、その後はいつも「フリースタイル」でプレイします。その瞬間の雰囲気を感じながら、自分が音楽的に体験している旅をリアルタイムで共有するよう心がけています。クラブやリスニングバー、インストアセッションなど、シチュエーションに応じてレコードの選択は変えますが、何が起こるかわからないのが面白さでもあるので、音楽に導かれるまま進む方を好みます。


- 新しい音楽を探す際に、どのような方法を好んでいますか?まだ実際にレコード店で音楽を探すのを楽しんでいますか、それともオンラインでの購入を好むようになりましたか?

もちろん、レコードショップに行くのは大好きです。東京は本当に楽しかったです。どのエリアにもたくさんのレコードショップがあって、音楽を探しながら時間を過ごし、素晴らしい宝物を手にして帰るのが最高でした :)とはいえ、オンライン購入も好きです。Discogsではお得な掘り出し物を見つけることができますし、中にはレコードショップではなくオンラインでしか見つからない作品もあります。DJとして選曲のレベルを上げたいなら、オンラインと実店舗での購入を組み合わせるのがベストだと思います。

- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?

音楽制作が大好きです。DJとはまた違った広がりがあり、単純ではなく、DJとしてのステップアップにもつながると思っています。制作を通じて、自分自身をアーティストとして表現し、定義することができるうえ、尽きることのない創造性の源になると感じます。また、私は約20年間ブレイクダンスをしてきました(おそらくブレイクビーツが好きなのはその影響ですね)。これが間違いなく自分のクリエイティビティを大いに刺激してくれたと思います。それ以外では、日常生活そのものがインスピレーションの大きな源になると考えています。私の場合、特に旅行が欠かせない要素ですね。


- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?

うーん…まずは、この業界が内側から外側までどのように機能しているのかをしっかり理解することにエネルギーを注ぐべきだと思います。この世界はときにフラストレーションを感じることもありますが、なぜそれをやっているのか、自分がそれを愛しているからだということを忘れないでほしいですね。また、ネットワーキングや音楽制作は、状況を大きく変えるきっかけになる要素だと思います。

- 2024年(年内)は、どのような計画がありますか?

自分のレーベル Svogue や他のレーベルから新しい音楽をリリースすること、さらに音楽を制作すること、旅をすること、DJをすること、クールなイベントを企画すること、そして人生や家族、友人との時間を楽しむことですね 😀 



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Matteo Floris

バルセロナを拠点に活動するイタリア人DJ兼プロデューサー。オールドスクールなハウスミュージックを愛し、ドラムマシンに魅了されている。
若い頃からクラブカルチャーに触れ、エレクトロニックハウスパーティでパーカッションを演奏する中で音楽への情熱を育む。彼のセレクションは、ハウス、ミニマル、ディープ、ブレイクス、テック、ダビーな音色を自由に行き来する。
また、Bボーイダンサーとしてのバックグラウンドを持つ彼のビートは、グルーヴとリズムが中心。ベースライン、ボーカルサンプリング、ソリッドなドラムレイヤーに、ヒップホップ、ソウル、ファンク、シカゴハウス、UKGの影響が色濃く反映されている。
自身のレーベル「Svogue」を運営し、デジタルとアナログの両フォーマットで楽曲をリリース・流通している。
これまでに、ロサンゼルス、サンディエゴ、シカゴ、マイアミ、ティフアナ、イビサ、スペイン、イタリア、ベルギー、オーストリア、ポルトガル、リトアニア、イギリス、アイルランド、ポーランド、日本など、世界各地での公演を経験している。