AFTER HOURS SESSION

Kazuki

ー今日のDJセットのテーマや雰囲気を教えてください。

自分の好きなダンスミュージックの中から、日常生活でも聴いてもらいやすそうなものを入れつつ、またELLAの雰囲気もイメージしながら、自分らしさが出せればと思ってセットを組みました。

ー今日プレイした中で、Kazukiさん自身が特にかけたかった曲やみんなに紹介したい曲があれば、何枚か教えてください

1枚目は、ドイツのレーベルInzest Recordsから2004年頃にリリースされた「Karaoke Brœs」ですね。Mitte KaraokeとMärtini Brösというドイツのデュオ同士が制作した作品で、以前からすごく気に入っていて、現場でもよくかけています。

2枚目は、Local Talkからリリースされたレコードで、イタリア人のDJ/プロデューサー、Martin Patiñoが手がけた、Corrado Bucci「No One Can Stop Us」のリミックスが収録されています。Local TalkはHouseやDeep Houseの作品が多い印象がありますが、これは特にスプーキーな雰囲気があって気に入っています。中でもこのリミックスがすごく好きで、現場でもよくかけています。

ーフランスに行かれると聞きましたが、なぜフランスを選ばれたんですか?

もともと、ダンスミュージックを通じてヨーロッパに興味はありました。昨年、彼女が仕事の関係で2〜3ヶ月ほどパリに住んでいた時期があり、僕も最後の1ヶ月くらい一緒にパリで暮らしました。

実際に住んでみると、予想していたよりもすごく気に入って、「ここなら住めるじゃん」という感覚になったんです。ヨーロッパに行きたいという気持ちは以前からありましたが、フランスは本当にたまたま訪れてみて、そこで初めて住むイメージが持てたんです。

年齢的にも、今が行けるラストチャンスくらいかなと思っているので、このタイミングで行ってみようと思い、フランスに行くことになりました。

— フランスでもDJを続けますか?また、そこで挑戦したいことや目標はありますか?

やること自体はあまり変わらないかもしれませんが、引き続きDJとしての活動を頑張っていければと思います。

ー元々フランスのクラブシーンなどはお好きだったんですか?

フランスのクラブシーンについては、行く前からアーティストやDJで知っている人はいましたが、詳しかったわけではありません。ロンドンやベルリンと比べると規模は小さいながらも、フランスにはローカルに根強いシーンがあるので、行くのが楽しみです。

 ーDJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?

もちろん楽曲等々音楽的な作品からは直接的に刺激を受けることが多いですが、それ以外だと、友人やパートナーなど、自分が好きな人たちと過ごす時間ですかね。

自分が好きな人たちと過ごす中で生まれてくる感情は、自分の人間性に気づかせてもらういいきっかけになり、自分が良いな、素敵だなと思う感情を音楽やパーティーを通じて、人にも伝えていけたらなと思ってます。

ーレコードでDJをやることの魅力はどんなところにあると思いますか?

まずレコードを掘るのが楽しいなと。デジタル音源化されていないものも含め、本当に膨大なレコードのプールがあって、その中からその時々で自分に刺さるレコードを探していくのが楽しくて。それがレコードってフィジカルな形であることで、愛着も湧くし。レコード屋さんに行くと、レコードとの偶然の出会いがあったり、中古だったら、色んな人の手を渡って、今自分の手元にそのレコードがあるっていうのもすごくエモーショナルで好きです。

また、もちろんレコードでDJするのも楽しくて、デジタルに溢れた時代だからか、自分はあえて情報が数値化されたり、可視化されたりせずプレイできるのも、より感覚的なアナログな楽しさを感じます。

ーあなたにとって、DJとして大切なマインドとはどんなものですか?

自分らしくあることですかね。自分はその人らしさ、オリジナリティを感じるDJに強く惹かれるので、自分も自分の好きを大切にして、その環境だったり、場所だったり、その瞬間瞬間で、自分らしいプレイができるように心がけてます。

ー最後の質問です。今日、ELLA RECORDSでDJをしてみていかがでしたか?

楽しかったです。普段は現場でプレイすることが多いので、いつもとは違うセッティングの中でDJできたのが新鮮でした。お店の雰囲気だったり、閑静な住宅街にあるという環境だったり、普段の現場とはまた違う空気の中で、自分の好きなレコードをたくさんかけられたのはすごく楽しかったです。

 

 

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Kazuki

東京在住。国内外のDJを招いた自身のパーティーVinyl Encountersを主催。都内のクラブを中心に活動し、近年は活躍の場を海外にも広げている。