- 今回のパフォーマンスに使用した機材や楽器のセッティングについて簡単に説明してください。
ビートはLogic Pro XのLiveLoopsという機能を使用し、用意していた各楽器のループ素材をリアルタイムで再生しています。エフェクトもLogic Pro X内部のものを使用しています。ベースはZOOMのB3とDarkglass ElectronicsのMicrotubes B7K UltraV2。キーボードはMIDIキーボードで、AbletonLive内の音源をPCで変えながら演奏をしています。飛び道具としてEARTHQUAKER DEVICESのAvalanche RunにKORGのmonotribeを繋いでいます。それら全てをミキサーALLEN&HEATH ZEDi-10に入れています。
- マシン+生楽器2人(鍵盤+ベース)というユニークなトリオ編成はどんなコンセプトから誕生したのですか?
「生演奏でハウスミュージックをやったら面白そう」という思い付きからだったと思います。音楽性は少し違いますが、Disclosureの編成は少し参考にしています。
- セッション色の強いサウンドですが、楽曲制作やライヴにおいてサウンドの主導権を握っているメンバー(パート)はいますか?
主導権を握っている特定のメンバー(パート)はいないですね。楽曲制作ではPaul.Uが最初にデモを作ることが多いのですが、最終的には3人でアイデアを出し合って完成させています。ライヴでは3人それぞれが互いの音を聞きながらセッションをしているといった感じです。
- 普段リスナーとしてはどんなジャンルを中心に聴いていますか? 3人それぞれ教えてください。
Paul.U:特に決まったジャンルはありませんが、最近は優しい音楽が好きです。
Sengo:最近はロマン派に近い無調音楽(アルバン・ベルク)を聞いています。鍵盤が中心にある音楽がやはり多いです。ジャズだとブラッド・メルドーを一番聞きました。
機他:決まったジャンルはなく、総じてソウルフルな音楽です。
- アートワークを担当しているという“第四のメンバー”について教えてください。
takumikasakiというデザイナーです。これまでのTOSH7のジャケットや自主企画『MotherBoard』のフライヤー・グッズなど全てを担当しています。大々的にお知らせしていませんが、2022年頃から正式に加入しました。もともと機他と小学校からの同級生で、機他以外のメンバーとは2019年頃に知り合いました。現在はグラフィックデザインがほとんどですが、今後はグラフィックのみならず様々な形のアートワークも行っていく方針です。
- (差し支えなければ)TOSH7というユニット名の由来を教えてください。
なんとなく出てきた名前で、特に意味も由来もありません。むしろ意味も由来も無いTOSH7という名前に対して、意味をもたらせるような活動をしたいという願いを込めて、あえて意味の無い言葉にしました。なので、もしどこかで「TOSH7的な〇〇」みたいな使われ方がされる日が来たら、とても嬉しいです。
- 新しい音楽を探す際に、どのような方法を好んでいますか?まだ実際にレコード店で音楽を探すのを楽しんでいますか、それともオンラインでの購入を好むようになりましたか?
Paul.U:普段はBandCampで探すことが多いですが、休日などはレコード店で探したりもしています。レコードは新しい音楽に出会えるのはもちろん、足を運び、手に取り購入し、針を落とす、という一連の儀式も好きです。
Sengo:完全に現代っ子的で、AppleMusic/YouTube/Bandcampです。アナログをディグする喜びを知らずに大人になってしまいました。
機他:主にBandCampとレコード店です。友だちも頼りにしています。
- 音楽活動以外でクリエイティビティを刺激するものは何ですか? 3人それぞれ教えてください。
Paul.U:映像と詩と小説です。特に映像に関する創作論には大きく影響を受けています。
Sengo:正直なところ、特にありません。たまに思想書をめくったりします。
機他:人との会話とアートです。
- ミュージシャンとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?
楽しみましょう。
- 2025年は、どのような計画がありますか?
2024年8月に1st Album 『Seven』をリリースしたことで、ようやくスタートラインに立ったという感覚があります。2025年はライヴも並行しながら楽曲制作、コラボなども行っていきたいです。また、TOSH7の自主企画『MotherBoard』のvol.4も開催できればと考えています。