- 今回は、ご自身のお店「RÁDIO CULTURA coffee and gallery」での収録でしたが、やってみていかがでしたか?
今回の音のイメージが昼間より夜、立ちより座りの方が合うかと思いました。
そこで普段とは違うシチュエーションで撮影することになりました。
レーベルの雰囲気に少し寄り添うことが出来たかと思います。
- 今回のミックスに込めた思いやアイデアについて教えてください。
あまりみんながやっていないものをやろうと思い、Carmoレーベルオンリーでやりました。ECMは最近よく取り上げられて、イベントもたくさんありますが、ECMの傍系レーベルであるCarmoだけというのはあまり見ないので、数年前からやりたいなという思いがあったんです。それで今回の収録の機会にやってみようと思いました。
- Carmoというのはどんなレーベルですか?
Egberto Gismontiというブラジルのギタリスト/ピアニスト兼プロデューサーが立ち上げたレーベルです。彼のレーベルなので、プロデュースや演奏にも本人が参加していたりします。年代によって音は様々ですが、方向性は今日のセットを聴いてもらえればわかると思います。ECMなどが好きな人には絶対刺さるかなと。個人的には"理解できる範囲内の丁度良いアバンギャルド感"が魅力だと思います。
- DISCO É CULTURAさんが、Carmoというレーベルを意識したきっかけは覚えていますか?
やはりジャケットのエンボス加工や独特のアートワークなどデザイン面で目を引いたのがこのレーベルを意識したきっかけです。
- 今日のDJはセットリストを予め組み立てて臨んだのですか?
実はあまり考えていませんでした。やっぱりレーベル自体に方向性があるので、何をかけてもあまり外さないだろうと。なので、なんとなくの流れだけ考えて、その中で自分の好きな曲をかけたり、その場の思いつきでプレイしました。
あとは、レーベルの雰囲気をお伝え出来るように曲の途中で切らずになるべく一曲全てかけきることを意識しました。
- 今日プレイした中で、特にかけたかったレコードや皆に紹介したかったものがあれば何枚か教えてください。
まずはTamba Trioの鍵盤奏者Luiz Eçaの83年のアルバム(セルフタイトル)ですね。好きで3曲くらいかけちゃいました。彼はすごく多才な人で、60年代から色々なレーベルでリリースしてますけど、Carmoからのこのアルバムは、今日最初にかけたRobertinho Silvaがパーカッションやドラムで参加していたり、Tamba Trioとは違ったLuiz Eçaが楽しめます。
あとは、Fernando Falcãoの『Barracas Barrocas』というアルバム。この人は結構アンビエントな質感があって、そっち方面でも評価の高い人です。もう1枚、別のレーベルからリリースしている黒いジャケットの『Memória Das Águas』というアルバムの方が有名かもしれません。
- Carmoのレコードは現在入手が難しいですか?
難しくなってきてはいますが、そこまでバカ高くなっているというわけではないので、まだまだ買えると思います。Carmoのレコードジャケットの特徴として、どのLPもフロントカバーにエンボス加工の四角い外枠が付いてるんですよ。それが目印にもなっていて。そのあたりも面白いし、集めがいがありますよね。
- 今回はリスニングスタイルのDJでしたが、普段はどんなDJをメインでされていますか?
普段もバーやラウンジでリスニングスタイルで選曲することが多いです。
音の好みも変化してきて、いわゆるクラブでダンスミックスすることは殆どなくなってきました。
- レコードでDJをやることの魅力はどんなところにあると思いますか?
ジャケットデザインや独特の出音を含め、アナログ感を皆んなで共有できるところが魅力だと思います。
- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?
創造性という意味ではお店のコンセプトでもあるアートやプロダクトデザインなどから刺激を受けています。
- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?
自分も一般的なDJとは異なりますが、なるべく他の人と違うことをやる方が良いのかと思っています。
- 2026年はどのような計画がありますか?
自身のレーベルから新しいLPをリリース予定です。
3年振りに出したいと思う作品に出会えましたので、ご期待ください。