- 今回のライブセットに込めた思いやアイデアについて、お聞かせいただけますでしょうか?
自分のよりアンビエントな側面や、今の自分の人生にフィットするアーティストたちを紹介したいと思いました。このセットでは、過去に作った曲と最新の曲がどのようにリンクしているかを感じてもらえるはずです。自分の出発点と、アンビエントミュージックにおいてどこへ向かっているのか、その流れを体感してもらえると思います。


- ライブセットを作成する際のご自身のアプローチ方法について教えてください。
ジャムバンドの音楽をたくさん聴いて育ったことで、他の演奏をよく聴く力が身につきました。それが曲やセクションの移行をよりスムーズにし、自然な流れの中で曲が最大限に盛り上がったり、静まったりする手助けになっています。さらに、観客にも自分にも新鮮さを感じてもらえるように、事前にセットを決めることはしていません。感情や直感に任せて、その場で自然に生まれるものを大切にしたいんです。今回のセットでは、これまでライブで披露したことのない新曲2曲をシェアできたことも嬉しかったですね。
- 新しい音楽を探す際に、どのような方法を好んでいますか?まだ実際にレコード店で音楽を探すのを楽しんでいますか、それともオンラインでの購入を好むようになりましたか?
あらゆる方法で音楽を探すのが大好きです。Bandcampは昔から自分にとって素晴らしい音楽の宝庫ですが、最近ではツアー中に立ち寄るブティック系のレコードショップにもよく行くようになりました。そうしたお店は、自分たちならではのカタログを丁寧にキュレーションしていることが多いんです。例えば、ELLA RECORDS、Tobira Records、Rotate This、Off The Recordなどはその良い例ですね。


ビートメイキング以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?
読書やチェス、そして旅が大好きです。どれも他の人の世界に入り込むための手段ですね。物語の中の登場人物や、チェス盤の上で友人が繰り出す一手、さらには世界の反対側にいる人々が人生の中でどのように行動するのか——そういったことから多くを学ぶことができます。それ以上に刺激的なことって、なかなかないと思います。
- アーティストとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?
自分のコミュニティを見つけて、自分の成長を応援してくれる良い人たちに囲まれることが大切です。最初は何でも試してみて、自分が最も輝ける場所を見つけましょう。僕自身、さまざまなシーンや会場でプレイしてきましたが、その経験を通じて、自分が求めているものや避けたいことが明確になりました。それが本当に自分のキャリアを後押ししてくれたんです。

- 2025年は、どのような計画がありますか?
新しいツアーは四国と九州からスタートして、Reset Networksからリリース予定の新アルバム「Jugaad」を試す予定です。その後はマレーシアを巡り、インドとタイに戻る計画です。年末にはアルバムのリリースを予定していて、自分が手掛けたリミックスもいくつか収録されるので、楽しみにしていてください。