AFTER HOURS SESSION

Souta Raw - Disco/Jazz Funk/Gospel Vinyl Only Mix

- 今回のAFTER HOURS SESSIONは<TSUBAKI fm × Higo Beat>とのスペシャルコラボレーションです。 熊本県のインディペンデントなオーディオブランドであるHigo Beatのスピーカーでプレイした感想はいかがですか?

TSUBAKI fmのパーティーなど、最近Higo Beatを使っている現場が結構増えてきていますが、生音の音楽とすごく相性がいいので、いつもやりやすく感じてます。柔らかい音が出るので、そのレコードの温かい部分がそのままピュアに出るところがいいですよね。

- 今回のミックスに込めた思いやアイデアについて教えてください。

色々なレコードを持ってきた中で、1曲目だけはこのお店の空気や昼の時間帯に合うものにしようと思って選びました。そこから先は自然と曲が導いてくれたような感じです。


- ディスコ、ファンクを中心に、様々な国のアーティストをプレイされていましたが、セット全体を一本の芯のように貫くテーマは何かあったりしましたか?

UK、フランス、アフリカ、アメリカ……色々とかけましたが、軸になっているのは、生の音楽でハウスを感じられるようなグルーヴを持ったものですかね。それはシカゴのDJたち(Sadar Bahar、Lee Collins)が既にやってきたことなんですが、僕自身もそういった人たちから影響を受けてやっています。


- 今日プレイした中で、特にかけたかったレコードや皆に紹介したかったものがあれば何枚か教えてください。

まず紹介したいのは、シカゴのDJのSadar BaharとLee Collinsがやってるレーベル「Soul In The Hole」の「Chicken Wing Edits Volume 2」という12インチです。非常にローファイでファンキーな曲が入っていて、「Volume 1」も含め、シカゴのDJスタイルの源流を見ることができます。もう10年以上前のリリースなんですが、昔からずっとレコードバッグに入れていて、いつもチャンスがあったらかけたいなと思っている大切なレコードです。

次は、KC&The Sunshine Bandの「Black Water Gold」という曲です。比較的手に入れやすい曲だと思いますけど、本当にファンキーで、今かけても古さを感じさせないですよね。曲を知らなくてもそのグルーヴで楽しめるいい曲だと思います。

最後は、The Art Reynolds Singers『Tellin' It Like It Is』というゴスペルのアルバムです。全曲素晴らしいんですけど、ゴスペルなのにメジャーなサウンドにも引けを取らないファンキーな曲が1曲だけ入ってるんですよ。ずっと欲しかったんですけど、最近になってやっと手に入れることができたので、今日はかけられてよかったです。


- 今日は値段の高くないレコードや比較的手に入れやすいレコードをかけることも意識したそうですが、日頃からそういったこだわりが?

こだわりというわけではないですが、高いものばかりプレイするのは自分としては何か違うなという風には思ってます。そもそも金額的に高いレコードって買うのが大変じゃないですか。DJはたくさんのレコードが必要だと思うので、あまり無理せず、それほど高くないレコードをたくさん聴いて、眠っているいい曲を探してかけるという方がいいのかなと。まあ、誰かがかけることで結局そのレコードが高くなっていっちゃったりもするんですが。でも、安いものの中にも本当にいい曲はまだまだあるなと、日々掘っている中で感じてます。


- そうした「自分だけのキラートラック」を見つけることこそ、その人のセンスや経験、“ディグ力”が試されると思います。Souta Rawさんは日頃どうやってそういった音楽を発掘しているのですか?

レコード屋に行って、知らないレコードを試聴しながら探す。年代、レーベル、プロデューサー、ミュージシャンの知識を頼りにあたりをつけつつ、ジャケットから漂う空気や直感もすごく大事にしています。

これまでたくさんのレコードを見てきたからこそ、 「これは初めて見るな」と思う一枚に出会った時はやっぱりドキドキします。そういう盤に針を乗せる瞬間は、何度やっても特別です。

100枚聴いて、その中でたった1曲でも見つけられたら十分。 そのくらいの心構えで掘ることも大事だと思っています。聴いても聴いても何も見つからない日もあって、正直苦しい時もあります。でも、その中でまだ知らない本当にいい曲を1曲でも探し当てた時は、心がすっと晴れる。あの感覚があるから、また掘りたくなるんですよね。

あとは、いい曲を知っている友人を持つこと。 それもまた、自分の世界を広げてくれる大事なことだと思っています。


- レコードでDJをやることの魅力はどんなところにあると思いますか?

レコードならではの鳴り


- DJ活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?

自然の中で過ごす時


- あなたにとって、DJとして大切なマインドとはどんなものですか?

音楽を通してコミュニケーションをとること。


- DJとしてのキャリアをこれから始めようとしている方々に向けて、何かアドバイスはありますか?

音楽を楽しんで


- 2026年はどのような計画がありますか?

5月から青山NUMMで、信頼するDisco Familyとパーティを始めます。鳴らしたい空気をちゃんと込めた夜にしたいと思っています。ぜひ現場に遊びに来てください。

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Souta Raw

長年に渡り茶澤音學館でのレギュラー、そして7インチレコードに特化した’45sパーティDonuts#45のDJ/オーガナイズを担当して来たSouta Rawは、アンダーグラウンドディスコを軸に世界中の新旧問わず点在するダンスミュージックを織り交ぜるプレイスタイル。
現在は毎週火曜日のAoyamaTunnelをレギュラーに、都内を中心にDJ/パーティ・オーガナイザーとして活動中。


【Higo Beat】
「音楽は空間を引き立て、人と人をつなぐものであり、背景に埋もれるものではない」という発想をもとに、音楽に集中できる環境をつくるため2021年にスタートしたブランド。
日本の木材を使用し、設計・製造・最終組立まですべて熊本で一貫管理。
住宅やカフェ、バーなどの空間に自然に溶け込みながら、明瞭でバランスが良く、長時間心地よく聴けるサウンドを大切にしています。
https://www.instagram.com/higobeatspeakers/
https://www.higobeat.com/

【提供スピーカー:Sugi 10】
熊本・小国産の杉材を使用したキャビネットに、28.5cm(10インチ)ウーファーと1インチドライバーを搭載したパッシブスピーカー。DJプレイはもちろん、リスニング用途でも長時間心地よく聴けるサウンドに仕上げられており、杉材ならではの温かみのある佇まいが空間に自然と溶け込みます。
設置環境に応じたカスタム相談も可能です。
https://www.higobeat.com/sugi-10/