- 今回のAFTER HOURS SESSIONは<TSUBAKI fm × Higo Beat>とのスペシャルコラボレーションです。 熊本県のインディペンデントなオーディオブランドであるHigo Beatのスピーカーでプレイした感想はいかがですか?
素晴らしいですね。本当にこのスピーカーが大好きです。ボディが木製なのが気に入っていますし、それがちゃんと伝わってきますよね。木材は音を良くしてくれますから。このスピーカーでプレイできたこと、そしてそこから流れる音楽を聴けたことは、本当に大きな喜びでした。
- 今回のDJセットのテーマやアイデアについて教えてください。
今日は収録が午前中だったので、朝らしい雰囲気を意識しました。聴いていてハッピーな気持ちになれる、良いエネルギーを持った音楽をかけたいと思っていました。そして、一日の良いスタートになるようなセットにしたかったんです。
- 今日プレイした中で、あなた自身が特にかけたかった曲や皆に紹介したかった曲があれば、いくつか教えてもらえませんか?
はい、もちろんです。いくつかありますよ。
まずは、Motionというバンドによる「Walk On By」のカバーのロング・ダブ・バージョンです。MotionはイギリスのレゲエバンドAswadのベーシストだったGeorge Obanが始めたバンドです。レゲエがとても充実しているロンドンのDecca Recordsというレコード店で見つけました。とてもレアなレコードなので高かったですが、でも大丈夫。それも私の仕事だし、人生ですから。
次は、サンバの曲で、Wandoの「Na Biaxa do Sapateiro」です。ELLA RECORDSのすぐ隣にブラジル出身の方が経営しているコーヒーショップがあって(LEGAL COFFEE)、DJを始める前にコーヒーを買いに行って少し話をしたんです。彼はサンパウロ出身で、それでこのレコードのことを思い出しました。サンパウロで買ったレコードなんです。だから今日のセットでかけたいと思いました。
それから7インチも紹介しましょう。今アジアをDJツアーで回っているんですが、これは今回のツアー中に買ったばかりのもので、タイのレコードです。アーティスト名はタイ語で書かれているので分からないのですが、タイトルは「Ding Dong」です。バンコクのレコード店で買いました。
あとは、これもすごくクールです。Jackie McLeanの「Doctor Jackyll And Mister Funk」という曲で、この7インチはニューヨークのBlue Sunというレコード店で買いました。実はそれまでこのアーティストを知らなかったのですが、クラブやDJセットでかけるとみんなが踊り出すので、プレイするのが大好きな一枚です。
- レゲエやラテンアメリカの音楽が多めのセットリストでしたが、そういった音楽に特別な思い入れをお持ちですか?
はい、どちらにも特別な思い入れがあります。私は基本的にどんなタイプの音楽も大好きですけどね。本当に音楽が好きなら、何でも先入観を持たずに聴いて、さまざまなスタイルを受け入れて楽しむべきだと思っています。その中でもラテンとレゲエは特に興味のあるジャンルで、私のレコードコレクションにはそのスタイルの音楽がたくさんあります。
- ご自身がアーティストとして作品を制作する時とDJをする時でマインドの違いはありますか?
音楽制作とDJは、やはりはっきりとした違いがあります。私にとってはまったく別のマインドセットですね。一番大きな違いは、自分の音楽を作るときは、とても個人的なものを共有しているという点ですし、創作のプロセス自体もとても大変です。一方で、DJをしているときは他の人の音楽をかけていますし、その場の状況をすごく意識しています。例えばナイトクラブでプレイしていて人々が踊っているなら、みんなが気持ちよくなって踊れるようにしたいと思います。でもラジオでDJをしている場合は、もっと自由度があります。必ずしもダンス向けの音楽をかける必要はありません。それからDJとして、旅先で世界中の音楽を集めるのが大好きです。いろいろな街のレコード店を訪れたり、地元の人と話してその土地の音楽について教えてもらったりするのも、とても好きですね。
- もう日本には何度も訪れていると思いますが、日本の印象はどうですか?
これまでに日本には6~7回来ています。初めて来たのは2008年か09年でした。それ以来、何年にもわたって訪れていますが、日本は世界の中でも特に好きな国のひとつです。というのも、ここの文化は本当に魅力的だと感じるからです。それに、東京だけを訪れたとしても、とても大きな都市で、探検できるものがたくさんあります。毎回新しい発見があり、新しい人たちと出会えるので、本当に感謝しています。
- 今日ELLA RECORDSでプレイした感想も教えてください。
お店に入った瞬間、とても驚きました。中が本当に美しいんです。古い木の梁や、自然な雰囲気がとても気に入りました。お店自体は小さいですが、レコードのセレクションは本当に素晴らしいですね。とても美しい場所だと思います。ロンドンでは、こんな雰囲気のレコード店は知りません。ここでプレイする機会をいただけたことにとても感謝していますし、本当に楽しかったです。
- 音楽活動以外で、あなたのクリエイティビティを刺激するものは何ですか?
詩を読むことや自然の中で過ごすこと、街を歩き回ること、友人と過ごす時間など、そういったすべてが自分の創造性を高めてくれます。
また、水泳や空手のような運動も好きで、そうした活動はクリエイティブなことに取り組むうえで、頭の働きをより良くしてくれると感じています。
- あなたのように音楽家としてワールドワイドなキャリアを積むために必要なマインドとは何だと思いますか?
とても強い意志と決意、そして規律が必要です。
自分の仕事に対しては粘り強く、真剣に向き合わなければなりません。
また、自分らしさを大切にし、別の誰かになろうとしないことも重要です。
そして、決してあきらめないことです。
- 2026年はどのような計画がありますか?
次のアルバムはもうほとんど完成しているので、2026年の後半にはリリースできたらいいなと思っています。そして、それが自分の人生の新しい章につながれば嬉しいです。
またバンドと一緒にツアーに出て、ファンのみんなの前で演奏できるのが待ちきれません。新しい楽曲も気に入ってもらえたらいいなと思っています。とても楽しみです。